何よりも強い絆。
このまえ、息子と父親との間にちょっとした諍いがありました。 きっかけは・・・、まあ、ちょっとした考えの違いというか。
先日の息子の柔道の試合のこと。
関節技で一本をとられた話はしましたよね。
息子は自分の柔道のスタイルに不満は微塵もなく、 今のままで進んで行きたい・・・と、そんなことを言ったのですが、 父親の方は、柔道技にはそれこそたくさんの種類があるのだから、 全てを極めるくらいの前向きさで日々やってかなきゃダメだ!・・・と。
そんなことを力説しているうちに、息子から「もういいって!!」・・・みたいな感じでその場を締められちゃったんです。
そんなもんですよ。 大人はどうしても正論を言いたがる。 子供はそれをうっとおしく感じちゃうんですよね。
まあ、こういうエピソードは私から見れば茶飯事で、明日には過去のことになっちゃってるんです。
ところが、娘の目にはそうは映っていなかったらしく、 次の日、大会2日目の会場へ朝早く出かけた兄と、顔を合わせることなく外仕事から戻った父親を心配して、娘が言った言葉・・・。
「お兄ちゃん、お父さんと仲直りしないまんま出かけちゃったね・・・。」
おお〜っとお。 娘よ、いつの間にそんな大人びたことを言うようになったんだい?
でもね、 「大丈夫だよ!親子だから。 血のつながりっていうものは、何よりも強いものなんだからね」
その日の8時からのTV番組で、徳光さんと水谷豊さんの対談がありました。 その中で、水谷家に関するこんな話がありました。
娘さんから、「パパはママにはとっても優しくするのに、どうして私には怒ったり厳しくするの?」・・・と訊かれて、こう答えたとのこと。
「しゅり(娘さんの名前)とパパは親子で血がつながってるでしょ?だからケンカしたとしてもすぐ元通りになるけど、パパとママは夫婦で血がつながってないから、簡単には元に戻れないの。だから、すごく気を使わなくちゃいけないんだよ」
・・・細かい言い回しは違ってるかもしれないけどごめんなさい。 でも、おおよそこんな趣旨だったと思う。
思わず、そばにいた娘に、 「ほらね!今朝お母さんが言ったこととおんなじ様なこといってるじゃん!」
血のつながり。
ちょっと生くさい言い方ですが、私はこのフレーズが気に入ってます。 不思議なことに、そのことで全てが説明できちゃうことって、周りを冷静に見渡してみると結構いろいろあるんです。
誰かが、 夫婦で気を使いあってたらやってらんない、夫婦なんだからありのままでいいんじゃない? ・・・というようなことを言ってました。 それを聞いたときは、うん、その通りだ!・・・って思ってましたが、
でも結局、夫婦ってどこまでいっても他人同士。 お互いの気遣いなしじゃあやっていけないよね ・・・と身をもって感じることになりました。 相棒も、口には出さないまでも同じ考えでいるらしいことが、最近になって私にもわかるようになりました。 うん、そんなもん。
父親に似て、頑固で意地っ張り。 しばらく顔を緩めませんでしたが、 折りしもその日は『母の日』。 相棒が私を気遣って、めったに買わないケーキを買ってきてくれたのです。
食後に娘が、 「今日は母の日だからね、お父さんがケーキを買ってきたんだよ」 ・・・と、テーブルにとりどりのケーキを並べる頃には、息子の口元にほころんだ表情が戻ってきてました。
ね? 親子なんだから。 何にも心配要らないんだよ。
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